情報開示2005年9月

情報開示」で橿原市政を変える! 〜奥田 寛の平成17年9月議会報告〜通算9号(平成17年11月21日発行)

 

12月3日(土)午後1時〜4時 橿原市小房町 万葉ホール4階 研修室2

「中和消防組合への監査請求と監査結果について」
「市民が提案する行政と市議会の改革について」

市政報告勉強会
を行います。
どなたでもお気軽にご参加下さい。

この市政・議会報告は橿原市民への説明責任を果たすため、市内全域を目標に配らせて頂いていますが、人手が不足しています。

配布をお手伝い頂ける方や、勉強会の席のご予約は090-3867-8200 奥田までまで、ぜひご連絡ください。

 

 

1) 『青少年の非行を未然に防ぐための意見書』可決

(2) 白橿幼稚園の統廃合条件は?

3) 中和消防組合へ監査請求書・意見陳述書・要望書を提出


(1) 『青少年の非行を未然に防ぐための意見書』可決

 

 平成17年9月22日の定例会最終日に、表題の『意見書』が全会一致で可決され、奈良県知事、奈良県警察本部長に送られました。
 橿原神宮前駅の東口を出たところにある橿原市商工経済会館5階に「橿原市青少年センター(橿原市教育委員会生涯学習部)」と、「中南和少年サポートセンター(奈良県警察本部少年課)」があり、前者には教員OBの指導員が、後者には少年警察補導員が若干名配置されていますが、ともに予算・人員が十分とは言えず、特に夜間の青少年への働きかけに関しては神宮前駅中央口などの地域交番に頼らざるを得ない現状となっています。

 奥田は、橿原神宮前駅東口で、単車の二人乗り・歩道への乗り上げ・空ぶかし・ゴミのぽい捨て・喫煙などをしている少年たちを見かけて注意をしたことがあります。
結局、その時は警察を呼んで事態を収拾する羽目になったのですが、現場のすぐ目の前にあるはずの少年非行への対応機関が、二つとも夕方以降には機能していないことに気づき、残念に思うと同時に改善が必要だと痛感しました。

 今年の夏、葛本や曲川の地域交番の出動回数が増えているとの情報を得て、少年補導や110番の件数を調べるとともに、市議会運営協議会に資料と原案を提示して、県警の人員増強等を求める意見書を議運提案で上程して頂きました。
 統計上は、少年補導件数は平成15年をピークに減少傾向にありますが、市民の体感では「犯罪が減少しているように思えない」との声が多く、特に新しい遊戯場周辺では、警察の犯罪予防活動を強化して行く必要があります。
 なお、奈良県では青少年を犯罪から守り、関与させないために全国に先駆けて少年補導の根拠や手続きを定めた条例を検討中で、現在、県警のホームページなどで市民からの提言(パブリック・コメント)を求めています。

青少年の非行を未然に防ぐための意見書

 橿原市では、近年、「橿原神宮前駅の東口にコンビニエンスストアができたこと」、「曲川町に大型ショッピングセンターができたこと」、「葛本町に24時間営業のゲームセンターができたこと」などにより、若者の集まる場が増え、青少年の非行が懸念される。

 また、奈良県警察本部少年サポートセンターをより充実強化するために、中南和少年サポートセンターが平成12年4月に設置されたが、少年警察補導員が4名しかおらず、今後即座な対処が求められ、さらに強化する必要があると考えられる。

 したがって、下記事項を強く要望する。


 1.橿原警察署における地域交番の組織体制と青少年の非行防止体制を強化すること。

 2.中南和少年サポートセンターの組織体制を強化すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成17年9月22日
                                                  橿 原 市 議 会
   《送付先》
    奈良県知事  奈良県警察本部長

(20050922・橿原市議会平成17年9月定例会・決第12号)


(2) 白橿幼稚園の統廃合条件は?


 白橿町の南北幼稚園を平成19年4月の時点で北に統合し、南を廃止、他の施設へ転用するという趣旨で、市長部局と教育委員会による白橿町住民への説明会が行われています。主な論点は以下のとおりです。

幼稚園サービスに関する住民の要望 現時点での市・教育委員会の回答
3歳児保育 不可(月1回程度の登園日あり)
給食 不可
延長保育 水曜日以外は午後4時まで実施
(週2日から週4日へ・水曜日はなし)
通園の不安解消 ステーション方式で通園バスを検討
学区の選択・変更 不可? 検討課題

 

行政コストに関する住民の声

・なぜ南の新しい園舎に統合しないのか? 北園の改修費用を考えると経済的に疑問である。

・削減コストは幼稚園教諭2名分の給与約2000万円との説明だが、他の行革施策を行うべきである。

行政手続きに関する住民の声

・白橿の幼稚園統廃合に関して、教育委員会の議事録が非公開になっている。

回答:情報公開審査会の答申が出るまで非開示。答申次第で再検討。

・教育委員会のトップは教育長ではなく、教育委員長のはずだが、委員長からの説明がない。

・幼稚園は同じ園舎に通い、小学校は南北に分かれ、中学校は同じというのも不自然である。小学校の統廃合や幼稚園と小学校との連携を検討すべき。

・白橿幼稚園の統廃合を行う前に、住民参加型の検討会を立ち上げ、全市的な計画を策定すべきである。

回答:白橿幼稚園の統廃合を行った後に、検討会を立ち上げ、統合の効果を検証する。(住民サイドで、白橿だけの検討会を立ち上げる方向で調整中)

 

廃園の再利用方法は?

回答:未定だが、白橿の地域事情を踏まえ、高齢者福祉施設などを検討中。


(3) 中和消防組合へ監査請求書・意見陳述書・要望書を提出

 

  平成17年9月26日に中和消防組合宛ての住民監査請求書を住民約70名の連名で、同時に、中和消防組合のシステムの改善等についての要望書を県外の方も含めた約110名の連名で提出しました。
 また、平成17年10月20日には住民監査請求書の内容を説明・補足するための意見陳述書を提出し、いずれも翌日の毎日新聞や奈良新聞などで大きく取り上げられました。監査請求書と意見陳述書による返還請求の概算は以下のとおりで、約3480万円にのぼります。

職員採用一次試験の委託料 660,870
19名分の給与手当て等の総支出金額 21,281,173
奈良県消防学校に対する初任科教育負担金 4,403,829
初任科教育受講中の入校旅費 1,327,014
19名分の被服費 2,314,200
19名分の定期健康診断費 38,000
19名分の共済組合負担金 4,752,132
19名分の公務災害補償基金負担金(18年度支出) 31,283
監査請求書及び意見陳述書での返還請求合計 34,808,502

意見陳述の場では、監査委員に対して

「この事件は単なる過失ではなく、明確な悪意による犯罪であり、故意に与えられた損害は、当然、損害を与えた者たちに賠償を要求するべきである」

「要望書でもシステム改革をお願いしたが、間接的に証明されている事実がたくさんあり、改革を前向きに進めていくためにも"警察に書類が押収されている"という理由での棄却だけは勘弁して欲しい」

と訴えました。

 監査の結果は、11月26日頃に監査請求人に対して郵送されることになっていますが、結果次第では、住民訴訟を検討していかざるを得ないと思っています。

 監査請求人になって下さった方は、ぜひ12月3日の勉強会にご参加下さい。

 


奥田の市政報告会を兼ねた勉強会にご参加ください。

日程  : 12月3日(土) : 午後1時〜4時

場所  : 小房町・万葉ホール(yahoo地図) 4階・研修室2

内容  : 9月議会報告
      「中和消防組合への監査請求と監査結果について」
      「市民が提案する行政と市議会の改革について」

参加  : 無料。どなたでもお気軽にどうぞ。

連絡  : 不要ですが、予約される場合は090-3867-8200 奥田まで


奥田寛HPのTOPに戻る